今回はダンドボロギク(段戸襤褸菊)についての記事になります。ダンドボロギクといえば、1933年に愛知県の段戸山という所で発見されたことからその名が命名されました。
アメリカではFireweedと呼ばれていますね。その理由は山火事の後に群生するためという事です。ベニバナボロギクと似ていますね。
この植物をシカは食べないと言われていますが、それは何故なのか調べました。
そして、人間が食べれるか調べてみた所、一応は食べれるみたいですがオススメは出来ないですね~。その理由について説明します。
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ダンドボロギクは食べても不味い?とあるテレビ番組にて。
ダンドボロギクを食べれるなら、今度発見した時に摘もうと思ったのですが、止めておいた方が良さそうですね…
とあるテレビ番組でダンドボロギクを食べた芸人さんが居たのですが...
大多喜町役場から野草を使った新名物料理を作ってほしいとの依頼を受け、山へ向かったサンシャイン池崎たち。最初に見つけた野草はダンドボロギク。
この野草は火山の噴火や山火事の跡地に育ちやすいという性質を持っている。食べたサンシャイン池崎はこれまずくないですかと感想を述べた。
うん。テレビ番組の企画で料理をしているなら、普通は美味しいはず。それが不味いんですからダンドボロギクは美味しくないんでしょうね~。
ベニバナボロギクを食べてる人は多かったですが、このダンドボロギクを食べてる人は居なかったので、恐らく昔からこの植物を食べることは無かったのでしょう。それに、シカも食べないようですし。
シカはダンドボロギクを食べない。その理由について。
ダンドボロギクは、『シカ忌避植物』といわれていて、シカが食べない植物なのです。ですから、ダンドボロギクが林道に茂っているという事がよくあるようです。シカはしっかりと植物を選んで食べて居るのですね。『兵庫県森林動物研究センター』という所が、シカの食べない植物についてリスト化していました。
それによると、ダンドボロギクは『準不嗜好性種』という分類がされていました。『準不嗜好性種』とは、「嫌いで食べない植物ではあるけど、シカの生息密度が高い場所や、エサが少ない地域では食べる事もある植物」という事でした。。。
そのリストに挙げられていた植物を紹介します。
- アカマツ
- イズセンリョウ
- イヌガシ
- ウリハダカエデ
- エゾユズリハ
- カマツカ
- クサギ
- コガクウツギ
- サンショウ
- シロダモ
- シンジュ(ニワウルシ)
- スギ
- ソヨゴ
- タンナサワフタギ
- チャノキ
- ホンシャクナゲ
- ナニワズ
- ナンテン
- イラクサ
- エビネ
- オタカラコウ
- オハラメアザミ
- オニルリソウ
- シロヨメナ
- ススキ
- ダンドボロギク
- ナキリスゲ
- ナガバヤブマオ
- ニシノホンモンジスゲ
- ニシノヤマタイミンガサ
- ノコンギク
- ベニバナボロギク
- ヤマシャクヤク
- ヨウシュヤマゴボウ
- オシダ
- クサソテツ
- サカゲイノデ
- ミヤマベニシダ
- ワラビ
シカはベニバナボロギクも好まないのですね。。。
あ、シカがダンドボロギクを食べない理由は『毒』が含まれているからだそうです。『硝酸カリウム』という毒が含まれているので、シカの忌避植物になっているという事だそうです。
...それにしても、何故人はベニバナボロギクを食べるのに、ダンドボロギクは食べないでしょうか。気になる所ですが、その理由について発信している人は居ません。個人的な推測ですが、恐らくただ単に不味いからなんでしょうね~。。。美味しかったと思ってる人が居たらコメントしてください。w
ダンドボロギクの特徴。
ダンドボロギクは北米原産の一年草でキク科のタケダグサ科です。花が咲く季節は8月から10月です。
〔基本情報〕道端、空き地、埋め立て地などでみられる高さ1mほどの一年草。
茎は直立して、上部で枝分かれし、ほぼ無毛です。
葉は互生する単葉で、長さ10~20cm、幅1.5~4cmの狭披針形~広線形です。
葉の縁には不揃いの鋸歯があります。
葉の基部は茎を抱きます。
葉は羽状に裂けることもあります。
茎先に多くの頭花を円錐状につけます。
頭花は全て筒状花からなります。
筒状花は白色で、先端は淡い黄色~淡い黄緑色となります。
果実は痩果で白色の冠毛があります。
ダンドボロギクとノボロギクの違い、見分け方について説明します。画像あり。
Twitterでダンドボロギクとノボロギクの違いが分からないと発信している人がチラホラいます。
ダンドボロギク。ノボロギクにソックリだわぁ。蕾が細くて下向かないのかな? #yaso http://twitpic.com/26zi4k http://twitpic.com/26zi71
— 大空を自由に舞う小鳥🌥🌑 (@floatnflow) July 20, 2010
ちゃんとした花びらが見えないので たぶんノボロギクの仲間でしょうね
ダンドボロギク???— **そらねこ** (@nonohana_neko) October 12, 2018
ダンドボロギク(段戸襤褸菊、Erechtites hieracifolia)#雑草、#野草、#淀川、#淀川河川敷の草花、#薬効、#ウォーキング
ノボロギクと見分けがつかない😅 https://t.co/IcNkvNkxnC— げ~た~ (@ge_ta_) June 28, 2017
簡単にポイントを説明すると、一つはダンドボロギクは大きいです。大体1メートル程に成長しますが、それに比べてノボロギクは30㎝程度。その知識があれば、見分けが付くと思います。
それと、ノボロギクの総苞の先端は三角模様で黒くなっている所がチラホラあるという情報を発見しました。まあでも、生息場所によったら黒くなっていないものもあるようなので、あまり参考にしない方が良いかもしれません。一番のポイントはやはり大きさですね。
因みにベニバナボロギクとも似ていると言われていますね~。それは違う記事にて紹介していますのでご覧あれ。

そしてベニバナボロギクは『ベニバナボロギク属』で、『ダンドボロギク』は『タケダグサ属』。そして『ノボロギク』は『キオン属』だという事です。似ているのに属が違うのですね~、、、あまりそこまで意識してしまうと頭が混乱してしまうので覚えない方が良いかもしれませんね。w
...ダンドボロギクの画像。
画像出典元:『http://www.vegrass.com/zukan1/ta/12.html』
ノボロギクの画像。(総苞)
ノボロギクの総苞には、黒くなっている部分があると先ほど説明しました。それが上記のものになります。ですが、この黒い部分が無いパターンがあるようなので、その情報だけを鵜呑みにしてはいけません。
ダンドボロギクの花言葉。
ダンドボロギクの花言葉を調べてみました。すると、、、
強い心
という花言葉という事が分かりました。はい。強くなります。w
まとめ。
今回はダンドボロギクを食べる事が出来るのか調べてみました。似ていると言われるベニバナボロギクを食べて居る人は結構いるのに、ダンドボロギクを食べて居る人は居ませんでした。というか、食べたとネットで発信している人を発見する事が出来ませんでした。
どちらも『毒』があるので、似たような調理をすれば美味しく頂けると思った訳ですが、とあるテレビ番組でダンドボロギクを食べた感想で「不味い」と言っていたようなので、単に味が不味いのでしょうね。。。
そして鹿は、『ダンドボロギク』と『ベニバナボロギク』を好まない様です。その理由は『毒』があるからのようですが、住んでいる場所に食べるものがなかったり、あるいは同種(鹿)が多く生息している場合などでは食べることもあるようです。
シカは毒を大量に身体に摂り込まないように注意しているのですね。
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