今回はキツネノマゴ(Justicia procumbens)の薬効について解説していきます。可愛いネーミングですから、名前の由来についても調べてみました。
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キツネノマゴは薬草だった。
キツネノマゴは昔から薬草として使われていていて、その歴史はなんと平安時代にさかのぼります。日本最古の薬物辞典である本草和名という辞典にも記載されているようです。
本草和名の内容はこんな感じ。
もう、何が何だかさっぱり分かりませんね。漢字すら読めない。w
キツネノマゴはこの本に記載されているのです!薬草として平安時代から使われていたという事をしっている人は少ないでしょうから、説明するときにトリビアを語ってあげましょう。w
キツネノマゴの薬効が凄い。
さて、キツネノマゴが歴史ある野草だという事が分かったところで、薬効について話していきましょう。
まとめると…
- リウマチ(葉や茎をすりつぶして貼る)
- 神経痛(煮て入浴剤にする)
- 熱(煎じる)
- 腰痛(煮て入浴剤にする)
- 急性気管支炎(煎じる)
現在キツネノマゴが薬草として使える事を知ってる人は少ないですし、知ったとしてもわざわざ摘む人は居ないでしょうね。何故なら薬局があるから。もう、手っ取り早いですもんね~
因みに、キツネノマゴの薬草として使用できる部分は全草です。そう、全部です。w摘む時期は夏から秋にかけての花が咲く時期です。煎じて飲むならば全草を摘んでから干せばいいでしょう。
そしてキツネノマゴは中国で利用されていた事も分かっています。それも清の時代にです。煎じて目を洗っていたようで、目薬になっていたんだとか。
キツネノマゴという名前の由来。
キツネノマゴって覚えやすい名前ですよね。でも、何でこんな呼び名になったんだろう、、、僕は不思議で不思議で溜まりませんでした。w
なので、キツネノマゴの名前の由来について調べてみました。すると、由来について確証は無い事が分かりました。。。(なんやそれ)
花の形が狐みたいだとか、花が咲いた後や葉の形が狐の尾みたいだとか、色々と言われていますが、確証はありません。ですので、勝手に想像してください。w
キツネノマゴの特徴。葉と花の画像。
- キツネノマゴ科
- 生息地(本州から九州の湿った場所。海外では朝鮮半島、中国、マレーシア等)
- 花期(8月から10月頃)
- 茎(高さは10㎝〜40㎝。節がある。毛が薄っすらと生えていて、まばらに分枝)
- 葉(2㎝から4cmぐらいの尖った葉を付ける。形は卵型で全縁または波状縁)
- 花(唇花型で上唇は三角形で先端が2裂している。下唇は丸く反って先端は3裂。円錐形または短い円筒形の穂状花序。それぞれの花は基部に苞がある。萼は深く5裂。)
- 花の色(全体は白色だが下唇は赤紫)
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キツネノマゴの花言葉。
キツネノマゴの花言葉を調べてみると、、、女性を褒め称える言葉だという事が分かりました。花言葉は3つあり、、、
可憐美の極致
女性の美しさの極致
この上なくあなたは愛らしく可愛い
だという事が分かりました。
極致って聞いた事が無い人が多いのではないでしょうか?いや、僕だけですかねw
という事で辞典で調べてみました。
到達することのできる最高の境地。きわみ。「芸術の極致に達する」「官能の極致」
この言葉を知ると、花言葉が相手の女性に対して最高の誉め言葉である事が分かりますよね。この野草を発見したら、綺麗にまとめて彼女さん、もしくはパートナーに贈ってあげましょう。喜ばれる事間違いなし???
キツネノマゴに似た花。
キツネノマゴに似た花があります。まず一つ、その名は『キツネノヒマゴ』です。
...え???って感じですよね。w
はい、キツネノマゴとキツネノヒマゴですからね。この名前からしてめっちゃ似てるのでしょう。キツネノヒマゴはトカラ列島から沖縄県、海外では台湾に生息する野草で、キツネノマゴより小さいことからその名が付いたそうです。丈はおおよそ10㎝から30㎝で、葉の大きさは1センチから3㎝との事。葉は厚いとの情報があります。
...そしてもう一種、間違えやすい野草があります。その名は『ハグロソウ』です。
葉黒草(はぐろそう)はキツネノマゴ科だけあって、薄紫色の花の色は きつねのまごと そっくりです。花びらが2枚で不思議な形をしています。こうして並べてみると キツネつながりで かわいらしく癒されます。 pic.twitter.com/RNkNpO74K0
— 白笹稲荷神社 公式 (@Shirasasa_Inari) August 24, 2017
見分け方としては、花をつける場所ですかね。キツネノマゴは茎の先端に小さい花を咲かせますが、ハグロソウは上部の葉の腋から花を付けます。そして花の大きさはキツネノマゴよりも大きいです。紅紫色の花で約3㎝です。
まとめ。
今回はキツネノマゴの薬効について気になったので調べてみました。この薬草は平安時代から使われていた歴史があり、なんと中国でも目薬として使用されていた事があるようです。
煎じて飲むか、すりつぶして患部に貼って効能を試してみては如何でしょうか。若葉も食べれるそうですよ。自然の力に驚かされるかもしれません。
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